私たちの立場・姿勢
私たちは伝統ミサを中心としたカトリック教会の豊かな典礼の遺産を保護し、現代の日本においてその使用を促進する活動を行っています。このページでは、私たちの活動における立場・姿勢を説明します。
1 今のミサも、伝統ミサも大切
私たちは「伝統ミサだけが大切」と訴えているのではなく、「今のミサが大切であるように、伝統ミサも大切にしましょう」と主張しています。それはカトリック教会が多様性を包摂できる懐の大きい組織であるということを信じているからで、この考えは教皇ベネディクト16世が示された考えに沿っており、伝統ミサを支持すること=第二バチカン公会議を支持することは両立できるという立場でもあります。
2 互いを受け入れる
「Suscipite invicem sicut et Christus suscepit vos」(キリストもあなた方を受け入れたように、互いを受け入れなさい)という教えが私たちの立場でもあります。今のミサが一番だという人も、伝統ミサが一番だという人も、聖体を通して一致し、神の国の広がりに協力する、そんなカトリック教会になってほしいと願っています。
3 カトリック教会に毅然として留まる
私たちはローマ教皇、地元の司教が決めたルールに従います。確かに、教皇フランシスコの伝統ミサを支持する人々への対応は司牧者として配慮とやさしさに欠き、彼の善良な司牧者の姿も知っている分、大変残念に感じています。しかし、私たちは教会の定めたルールに従います。それは、カトリック教会の頭はキリストであり、ローマ教皇はキリストの代理人であると信じているからであり、カトリック教会の中で、毅然として留まりながら、自分たちの主張を持ちづけるべきと考えています。
4 聖なるものの復権へ
私たちはカトリック信者による組織であるため、会員はカトリック信者しかなれませんが、伝統ミサは人類の宝であると信じているため、私たちの主催する伝統ミサは全ての人が参加できます。聖なるもの、「ありがたい」という畏れをもつものが少なくなった現代日本で、聖なるものを示し、体感できる伝統ミサの価値はカトリック信者でない人にも大いにあります。