特別形式ミサを日本で普及する意義

故池田敏雄神父と共に7年4ヶ月に渡り、東京で特別形式ミサを捧げてきた経験から導き出したものです。

1 福音宣教の役に立つから

(1) 特別形式ミサは青壮年層を惹きつけるから

 東京でのミサの出席者は青壮年層が中心でした。最初は興味本位から参列した日本人信者が定着する理由は、そこに特別形式ミサに特有のもの、例えば、荘厳さ、会衆と司祭が同じ方向を向いてキリストに祈ること、グレゴリオ聖歌、沈黙の祈り、跪いて祈れることなどを見出し、得難い経験をするからです。

(2) 特別形式ミサは滞日外国人の霊的ニーズに応えるから

 この10年で特別形式ミサが急速に普及したことで、特別形式ミサに母国で与っていた滞日外国人がすでに存在し、今後増えていくものと思われます。実際、東京でのミサの出席者の約1/5は滞日外国人で、その多くは母国で特別形式ミサに与ったことがある方でした。

(3)  特別形式ミサでは日本人と滞日外国人が共に与れるから

 東京でのミサでは日本人も外国人も同じ聖歌を歌い、同じ姿勢でミサに与り、一体感をもって神を賛美していました。教会の伝統的な言語であるラテン語でともにミサに与れるのは大きな恵みであると信じます。

2 霊的な豊かさを小教区にもたらすから

(1) 特別形式ミサは通常形式ミサと違う特徴を持っているから

 教皇ベネディクト16世が述べられた通り、特別形式ミサ、また通常形式ミサはそれぞれ固有の特徴をもっており、二つの形式を知ることで、ミサへの理解がより深くなると信じます。

(2) 少数派への寛容さを育てるから

 様々な理由から特別形式ミサに魅力を見出した信者がたとえ少数であっても、彼らの望みを拒絶せず、手を差し伸べることは寛容さを養うものと考えます。

3 文化の多様性を反映できるから

 特別形式ミサは何よりラテン典礼の伝統です。日本もラテン典礼の教会であるのだから、日本においても伝統として特別形式ミサを捧げ続けることが、文化の多様性を尊重することにつながると考えます。