春の斎日 2026

教会の暦では春の斎日を迎えます。今年の春の斎日は、2/25水曜日・2/27金曜日・2/28土曜日の三日間です。

四季の斎日とは、年に四回行われる伝統的な断食と祈りの日のことを指します。『カトリック大辞典』(1968年)によれば、四旬節、聖霊降臨後、九月、待降節の時期にあたる水曜日・金曜日・土曜日に守られてきました。その起源はローマの地方的風習にさかのぼり、八〜九世紀には全ヨーロッパに広まりました。ゲラシウス教皇(496年)は、四季の平日を叙階式の日として定めています。


断食の実践が中心に語られることが多いものの、『The Catholic Encyclopedia』(1909年)はその目的について、自然の恵みを神に感謝すること、それを節度をもって用いること、そして貧しい人々を助ける心を育むことにあると説明しています。


四季の斎日は現在も廃止されていません。『典礼暦年に関する一般原則と一般ローマ暦』(45〜47条)には「祈願日と四季」として規定が残されています。新教会法では、断食の義務は課されなくなりましたが、この古代からの習慣を個人が自由に取り入れることに制限はありません。なお、伝統ミサの典礼暦においては、四季の斎日は固有の典礼文とともに明確に位置づけられており、教会が季節ごとに祈りと節制をもって歩んできた歴史を具体的に感じることができます。


教会には、このように季節の節目ごとに祈りと節制をもって歩む伝統が今も受け継がれています。四季の斎日は、義務としてではなく、教会と共に時を生きる一つのかたちとして理解することができるでしょう。